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デイトナアウトドアのキャンプギアならコンパクトカーでも余裕を持って積載できるぞ

2024.12.03

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キャンプにはさまざまな楽しみ方があるけど、間口の広さでいうとやっぱり車で行くオートキャンプ。初めてのキャンプにもオススメだけど、積載量のあまり大きくないコンパクトカーなんかだと、ちょっと不安になることもあるかもしれない。なにせキャンプ道具って結構かさばるので。ソロキャンプならなんとでもなるけど、デュオキャンプやファミリーキャンプの荷物だと、ギアや車種によっては厳しい時もあるんですよね。
そこで、オススメしたいのがデイトナアウトドアのキャンプギア。バイクでのキャンプツーリングにも対応できる設計なので、収納サイズは通常のギアよりもコンパクト。収納サイズのコンパクトさだけで言うならば、登山なんかで活用されるUL(ウルトラライト)系ギアというのもあるけど、登山向けだけあってキャンプで求められる機能とは違うこともあるんですよ。快適性とかね。デイトナアウトドアのギアは、コンパクトさとキャンプでの快適性を高い次元でバランスさせているので、普通のキャンプでも使い勝手が凄く良いのよ。
なので今回は、我が家にあったファミリーキャンプ用のギアと、デイトナアウトドアのキャンプギアで「コンパクトカーにデュオ(二人)キャンプのギアを積むことができるのか?」を試してみるよ。

1.コンパクトカーといえばトヨタ ヤリス

実際にコンパクトカーに積載するということで選んだのが、トヨタ ヤリス。

2020年、2021年、2023年の新車登録台数1位(日本自動車販売協連合会発表)。さらに20234月には、世界累計販売台数1000万台を突破という、世の中で最も売れているコンパクトカーと言って良い一台。

GRヤリスの存在もあるように、走りについての基本性能については非常に高い評価を得ている反面、積載量についてはそこまで大きくない。

そんなコンパクトカーを代表する名車ヤリスに、二人キャンプつまりデュオキャンプを想定した荷物を積んでいくよ。

ヤリスの積載能力(トランク)

ヤリスに二人分のキャンプギアを積載していく前に、まずは積載能力をチェックしていくよ。今回はトランクにどこまで積むことができるか。もちろんリアシートを倒すことで積載量を向上させることはできるんだけど、あくまで今回はトランクのみね。

ヤリスのトランクにはアジャスタブルボードという荷室を分割できるんだけど、借りてきたヤリスには付いてなかった。アジャスタブルボード非装着車両の場合、トランク容量は270
ちなみに装備車両の場合は、アジャスタブルボードの位置により209ℓもしくは257ℓ。アジャスタブルボードない方が総容量は多いみたい。

トランクの幅は1153mmで、奥行きは一番深いところで602mm、高さは831mm。高さについては831mmとはいうものの、これは天井までの数値。831mmギリギリまで積み込むとバックミラーが見えなくりそうなので、実際に積み込むことができる高さはもう少し低くなりそう。
リアシートは64の加倒分割式だけど、リアシートは倒さないことにします。あくまでトランク部分だけね。と、いうのも自分がオートキャンプした経験でいうと、リアシートはいざという時のために空けておいた方が何かと便利なんですよね。

2.実際に、キャンプギアを積み込んでみる

さて車はヤリスということで、次は積み込むキャンプギア。一気に積み込んでしまうと、わかりづらいので3カテゴリにわけて積み込んでいくよ。
まずは「キャンプに最低限必須なギア」。テント、寝袋、マット、グランドシート。
次に「チェア・テーブル・タープ」。これは見たまんまですね。
ここまでは、我が家にあったファミリーキャンプ用のギアとデイトナアウトドアのギアで比較していくよ。
最後に「着替え・焚き火台等々」。ここはカトラリやバーナーなどを入れたギアバッグ、二人分の着替えを入れたバッグ、焚き火台、ランタン。これについては共通のアイテムでセレクトしたよ。

3.オートキャンプ積載のコツ

車にキャンプ用品を積載するうえで大事なのは、重いものはなるべく下に積むことと、デッドスペースをなるべく作らないこと。
テーブルやチェアなど、比較的重量のあるものを最初に積み込むようにすることで、パッキングが安定しやすいよ。同時にデッドスペース、つまり隙間がなるべく生まれないようにしてトランク容積を無駄なく使いきりたい。
こんな感じで床面積とチェアやテーブルが近い寸法であれば、重量的にもスペース効率的にも一番下に敷き詰めておくのが定番。

ただ、焚き火台なんかは、行きは良くても帰りは汚れてるかもなので、どうしてもその都度臨機応変に行く必要はあるけどね。逆に言えば、ギリギリ限界まで積載していくと、撤収がしんどくなるので少し余裕を持たせたい。

では、いよいよ積んでいくよ。

まずはキャンプにマストなテント・マット・シュラフ・グランドシート

キャンプをする上で、欠かせないのがテント・シュラフ・マット・グランドシート。特にテント・シュラフに関しては、これを忘れたらキャンプが成立しないくらいの基本ギア。

まず我が家にあった一般的なギアから見ていこう。
ファミリーテントに専用サイズのグランドシート、そして綿のシュラフ。シュラフはものすごいかさばるんだけど、薄い布団みたいな感じで寝心地はとても良い。
クローズドセルマットは、思ったより薄くて家族から苦情が出たのでもう少し分厚いものを検討中。あと、グランドシートが意外とかさばる。

こちらはデイトナアウトドアのギア。
テントはマエヒロドームDUO。二人用テントではあるものの、前室部分も凄く広いのよ。マットはジュクスイマット。インフレータブル式でコンパクトなんだけど、35mmという十分な厚みを確保してる。そしてシュラフはナンガのオーロラライト400DX。さすがにダウンシュラフなので綿よりは相当小さい。小さいけど耐寒性能は上記綿シュラフよりも相当高い。グランドシートも非常にコンパクト。

特筆すべきはマットの違い。
我が家のクローズドセルマットはかなりかさばるのに厚みは控えめ。カバーする面積が多いので、使い勝手は良いんだけどね。

ホシゾラハイブリッド5は厚み50mmということで、三倍くらいの厚みがある。空気と発泡ウレタンのハイブリッドなので、寝心地も最高よ。

ファミキャンで使ってるテント・マット・シュラフを積んでみる

まずは一般的なギアから積んでいくよ。
綿シュラフが相当大きいせいで収まりがイマイチ。あと、クローズドセルマットのサイズ感も収まりが難かしく、デッドスペースが生まれがち。

収納サイズの3寸法から計算してリットルにしたものがこちら。グランドシートは計測しなかったものの、この時点で約153ℓということで、トランクの半分くらいになりました。

ファミリーテント
36.00L
綿シュラフ×2 82.00L
EVAダブルサイズマット 35.00L
グランドシート
153.00L

デイトナアウトトアギアの必須ギアを積んでみる

ダウンシュラフとインフーレタブルマットのコンパクトさは圧倒的。ダウンシュラフって防寒性能、コンパクトについてはほんと圧倒的なんですよね。その分値段も高くなるけど。テントについては、展開時のサイズは上記ファミリーテントより気持ち小さいものの、収納サイズは半分くらい。また、コンパクトなのでデッドスペースが生まれにくかった。

数値でいうとこんな感じで、手持ちファミリーキャンプギアの半分以下。

マエヒロドームDUO
14.00L
NANGA オーロラライト400DX×2 24.00L
ホシゾラハイブリッドマット5×2 24.00L
DUO用グランドシート
62.00L

4.キャンプに必須なチェア・テーブルと、快適性を高めてくれるタープ

続いてはチェア・テーブル・タープ。テントやシュラフが「寝るのに必須なアイテム」とすれば、こちらはキャプを楽しむのに必須なアイテム。
チェアとテーブルについては、グランドシートに直接座ったり、調理をしないなら不要な場面もあるとは思うけど、デュオキャンプならほとんどの人にとってマストなギアじゃないかな。さらにキャンプでの快適性を大幅に高めてくれるタープもここにまとめたよ。
特に持参したファミリーキャンプ用のテントでは、前室がほぼ存在しないので、タープは自分的に必須アイテムなんですよ。日中の日よけもそうだし、夕食を調理する時や食べる時にも重宝する。

ファミリーキャンプで使ってるのは、ぱかっと開くローチェアに、面積90×50cmくらいのテーブル。

さらに3✕5mくらいのヘキサタープ&タープポール2本を用意したよ。実はファミキャンではもっとでっかいタープを使ってるんだけど、でかすぎるの後述のマエヒロドームに合わせた大きさにしたよ。

デイトナアウトドアのテーブルも、上記テーブルと面積を合わせるためにフラットアルミテーブルを2個にした。このテーブル、接続可能なのですごく自由度が高くて重宝するのよね。そしてハンモック的な座り心地が魅力のコンパクトアウトドアチェアMIL2脚。

タープは人気のマエヒロシェルター。設営簡単で、テントと組み合わせて小川張りも楽しむことができる、万能タープ。チェアと同レベルのコンパクトさも魅力。

ファミキャンで使ってるチェア・テーブル・タープを積んでみる

チェアとテーブルがかなりごついので、一度テントやシュラフを取り出して一番下に積み直してみた。
あらためてテント・シュラフ・マット・グランドシートを積み直したらこんな感じ。

容積的には約87ℓ。テント・シュラフ・マットと合わせると約240ℓ。トランク容積270ℓということから考えると残り30ℓしかないはずだけど、もう少し余裕がありそうに見える。ヤリスの設計が良いのかも。

フォールディングテーブル
21.00L
ローチェア×2 58.00L
ホムセンタープ&ポール 8.00L
87.00L
合計 240.00L

デイトナアウトドアのチェア・テーブル・タープを積んでみる

あまりにもコンパクトなので適当に載せてしまったけど、この時点でまだ床が見えてる。
本当ならテーブルは、一番底に敷く方が積みやすいと思うんだけど、スペースに余裕があるので見やすく積んでおきました。

数値的にはわずか約24ℓと、我が家のファミリーキャンプギアの約1/3
テント・シュラフ・マットと合わせてまだ約86ℓ。コンパクトすぎて物足りない感じがするけど、これでもデュオキャンプとしては相当快適でゆとりのあるアイテムなんだよ。

フラットアルミテーブル×2
8.00L
コンパクトアウトドアチェアMIL×2 12.00L
マエヒロシェルター 4.00L
24.00L
合計 86.00L

5.クッカーやバーナーを入れたギアバッグ・着替え・ランタンなどの必須アイテム+焚き火台

これは自分の場合だけど、キャンプの準備をしている時って、これまでに出てきたような大物ギアについては積載をしっかり考えるけど、こういう着替えとかクッカーとかを考慮するのを忘れがちなのよね。
特にソロキャンプと違って、人と行くキャンプの時は、着替えや日用品が自分の想像よりも嵩張ったりするからね。

着替えについては、男女二人分の着替えやタオル、歯ブラシや化粧品などを実際に用意してバッグに詰め込んだよ。

ギアバッグには、小さいカセットコンロ、CB2本、ケトル、グリルドパン、スクエアクッカー、シェラカップ×2、紙皿、カトラリ、ウェットティッシュ、あとペグハンマー+ペグを入れたよ。実際にファミリーキャンプに行くときも同じくらい持っていくようにしてる。まだゆとりがあるので、予備電池やヘッドランプなんかもここに入れる想定。

そしてメインランタンと焚き火台。ランタンについては、ちょっと大きめのものにしてみた。ソロに比べて設営面積が増えるので、メインランタンの光量はなるべく大きくしたいからね。ほんとはランタンスタンドもあると便利だけど、今回は断念。あと焚き火台については、やっぱりせっかくキャンプするなら焚き火台も欲しいよね。火消し袋とか火消し壺もあると便利だけど、それも必須ではないので省略。

ここに関しては共通のアイテムとして一般的なファミキャンギアとデイトナアウトドアのギアに組み合わせていくよ。

着替えその他+一般的なファミキャンギアを積み込んでいく

正直ギリギリ。何度かパッキングをやりなおしたけど、自分のパッキングセンスではこれが限界だった。

寝袋とマットが飛び出しちゃってるけど、一応トランクを閉めることはできたよ。ただ、リアガラスの後方視界は無くなった。

この状態で計算上はトータル約334リットル。シュラフとかがある程度縮むとはいえ、これだけの荷物が入るヤリスは凄い。正直カタログスペック以上の容積に思える。

ギアバッグ
36.00L
着替え入りトート 30.00L
焚き火台 28.00L
94.00L
合計 334.00L

着替えその他+デイトナアウトドアギアを積み込むよ

同じものを積むんだけど、これまでの状況で想像がつく通り、余裕。
こうしてみると焚き火台ってでっかいね。着替えについてはキャンプ場で温度調節したいかもだからなるべく取り出しやすい位置に積むようにしてるよ。

数値的にはこんな感じで、今回積んだ着替えその他(約94ℓ)と、これまで積んだギア(約86ℓ)がほぼ同じくらいの容量。

ギアバッグ
36.00L
着替え入りトート 30.00L
焚き火台 28.00L
94.00L
合計 180.00L

これくらいゆとりがあると、ダッジオーブンとかを持っていくのも全然アリ。

6.デイトナアウトドアのキャンプギアならクーラーボックスを積んでも余裕

デイトナアウトドアでのパッキングがあんまり余裕だったので、せっかくだから自分の車に積んであったクーラーボックスも載せてみよう。
ホームセンターで購入した背の低いウレタンクーラーボックス。コンパクトだけど保温材はウレタンということで、結構性能は良いのよ。釣りやキャンプで活躍してくれてる愛用品。

クーラーボックスについては、途中で食材を購入して収納することも考えて、アクセスの良い場所に載せたいんですよね。
で、こんな感じ。まだリアシートより低いので後方視界への影響もないし、正直まだもう一息荷物を詰めそうな感じ。

クーラーボックスの容積を計算したら約32ℓだった。意外にもギアバッグよりコンパクトなのね。これでトータル約212ℓ。カタログスペック上のトランク容積よりも少ないし、これならコンパクトカーでも余裕でデュオキャンプの装備を積載できる、と言って良いんじゃないかな。

ギアバッグ
36.00L
着替え入りトート 30.00L
焚き火台 28.00L
クーラーボックス 32.00
126.00L
合計 212.00L

【結論】デイトナアウトドアギアならコンパクトカーでも余裕でデュオキャンプの積載が可能だよ

正直、予想以上にデイトナアウトドアギアの収納性が高かった。さすがにバイクでの積載を前提として設計されてるだけあるね。
ただコンパクトなだけではいけないんですよね。快適なデュオキャンプを楽しむだけのギアになってるかも重要なので、実際に今回積んだデイトナアウトドアギアで設営してみたよ。

シュラフやマットは右のマエヒロドームDUOの中ね。かなり立派な感じでしょ。特にマエヒロシェルターの効果が大きい。コンパクトなんだけど、2人分のタープとして十分以上な広さ。
せっかくなのででっかいグランドシートをもう1枚くらい入れても良かったかも。そしたら左にあるマエヒロシェルターの中で寝っ転がれそう。
まだ積載には余裕があるので、コットやダッジオーブンなど、好みのこだわりギアを追加することで、さらに快適なキャンプにできるんじゃないかな。

「キャンプを始めたいけど愛車に積むことができるか不安」とか「どうも積載がギリギリで準備がしんどい」という人は、デイトナアウトドアのギアを導入することでキャンプをもっと気軽に楽しむことができるようになると思う。個人的にはテント・タープ・マット・テーブルあたりの置き換えが特におすすめだよ。

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