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ソロキャンプの始め方。必要なキャンプギアやサイトの選び方など、ソロキャンプのすべてを徹底解説
2024.07.31
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自分だけの時間を楽しむソロキャンプの始め方を徹底解説。テントをはじめとした必要なキャンプギアの選び方を中心に、あると便利なおすすめアイテム。キャンプ場選びや過ごし方に安全面での注意など、ソロキャンプの基本を解説するよ。
1.キャンプの基本は、テント・シュラフ・マットは三種の神器から
キャンプギアを代表するテント・シュラフ・マットの3アイテム。まずはキャンプの花形ともいえるこの3アイテムから解説していこう。
①テントの主流は、ドーム型とワンポール型
キャンプの主役ともいえるテントには、いくつか種類があるけれど、ソロキャンプに適したスタイルといえばド-ム型かワンポール型を選んでおけば間違いなし。
まずはドーム型。特長としては、軽さ、収納性、耐風性などを含めた総合的な性能の高さ。ドーム形状によって室内空間を隅々まで有効に使うことができることもキャンプでは非常にポイントが高い。 選び方のコツとしては、「前室の広さと居室の幅」。ソロテントで検索すると、極端にコンパクトなテントも出てくるけど、そういうタイプは前室がなかったり、あっても30cm程度だったり。もちろん超コンパクトなタイプだと寝室部分の幅も狭い。そういうテントだと、荷物を置く場所がなくて快適なキャンプをするには敷居が高いのよね。自転車で日本一周とかなら便利なんだけどね。
でもキャンプならできるだけ快適に過ごしたい。そこでマエヒロドーム。その名の通り、マエ(前室)が非常に広い。前室部分にチェアとテーブルを置いて十分にくつろぐことができるくらい広い。 寝室についても幅120cmと十分なサイズが確保されているので、貴重品やバッグを持ち込んで安心して就寝が可能。 あと、完全自立型なので、デッキサイトでも使用可能。デッキサイトだとペグが打てないので、普通のテントだと機能がスポイルされちゃうのよね。
・マエヒロドーム:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0101003
ワンポールテントもソロ向けにオススメなテントスタイル。なんといっても、見た目が可愛い。構造上、前室と寝室が同じくらいのサイズでツールームテントのように使用できるのも魅力。軽くコンパクトで収納性も高いし、コツをつかめば非常に素早く設営できるのも魅力。 ワンポールテントはドームテントよりもメーカーや製品の差が出にくい部分があるけれど、絶対チェックしておきたい項目が「設営サイズの大きさ」。
ソロ向けのワンポールテントは幅220cm位のものが主流なんだけど、体格によっては寝ているときに顔や足先にテントが接触しがち。四角錘形状なので構造上仕方ないとはいえ、さすがにリラックスできるとはいいがたい。幅の約半分弱が寝室になるので、220cmのテントであれば寝室(インナーテント)の幅はだいたい100cm程度。数値的にもあまり幅は無いのよ。
そこでお勧めしたいのがワンティピー。頭と足先部分をガイラインで引っ張ることで、ドーム並みの寝室空間を実現している。いうなれば、ワンポールとドームの良いとこどり。さらに、幅250cmと程よく大きめに設計されているので、そもそもかなりゆとりがある。その分前室も広いので、これまでのソロ向けワンポールテントと比較しても圧倒的に快適。収納サイズも長辺435mmと非常にコンパクトで、わずか2.8kgという軽量さも魅力。ソロで快適に映えるキャンプを目的とするなら、選択肢に入れておきたい一張り。
・ワンティピー:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0101006
②シュラフ選びは快適使用温度を要チェック
キャンプだけでなく、車中泊やいざという時の備えなど、注目度の高まるシュラフ(寝袋)。ファミリーキャンプではシュラフ同士を連結することのできる封筒型が定番だけど、ソロキャンプなら収納性に優れたマミー型がイチオシ。
シュラフ選びでは中綿の種類が非常に重要。具体的には化繊とダウン(羽毛)の2種類。低価格なのは化繊だけど、ものすごくかさばる。パッキングサイズでいうと、マエヒロドームやワンティピーのようなコンパクトなテントよりも大きかったりする。もちろん軽量コンパクトな化繊シュラフもあるけれど、そういうのは保温性能が低すぎてキャンプには向かない。 なので、出来ればダウンシュラフを選んでおきたい。なんといってもコンパクトで軽量。 軽いのに保温性能は非常に高い。
保温性能の目安として、快適使用温度、つまり「この温度までは快適に寝ることができますよ」という数値が設定されているので参考にしてね。もうひとつ下限温度という数値もあるけど、文字通り極限状態でなんとかなるかどうかっていう数値なので、あまりこれは気にしなくても大丈夫。 春夏秋、いわゆるスリーシーズン向けであればNANGAのオーロラライト400DX。快適使用温度は3℃。 3℃というと、都市部であれば真冬でも行けそうな温度だけど、標高の高いキャンプ場では、都市部より10℃以上低い気温の場合もあるし、また海のそばなどでは風が強くて温度を奪われやすくもある。なので、快適使用温度が3℃とはいえ、スリーシーズン向けなのね。
あと、ダウンシュラフ最大の弱点として「濡れると保温性が著しく下がる」という性質があるんだけど、ナンガのダウンシュラフはオーロラテックという独自素材により防水透湿を実現している。なんせ防水性能が20000mmと雨具並みのレベル。3シーズンキャンプでも、川のそばや林間サイトなど、キャンプが楽しそうな場所はたいてい結露が激しいので、防水性能は非常に重要ですよ。
・オーロラライト400DX:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0201001
冬キャンプを楽しみたいなら同じくオーロラライトの650DX。快適使用温度がマイナス4℃なので、山間部でのキャンプでもかなりのレベルまで耐えてくれる。とはいえ、標高やその年の冷え込みなどにより状況は変わるので、冬キャンプの際にはキャンプ場管理人などに最低温度などを確認しておいてね。
・オーロラライト650DX:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0201002
③マット選びは寝心地と収納性のバランスで
テントやシュラフが必須なのはわかりやすいけど、最初のギア選びでちょっと優先度が下がりがちなのが、マット。寝袋の下に敷く下敷きなんだけど、これがないと石の感触とかでなかなか寝付けない。さらにマットがないと放射冷却で地面に体温を奪われるので、ものすごく重要。
マットには、EVAフォームマット、エアーマット、インフレータブルマットの3種類が主流。中でも、寝心地が最高なのはインフレータブルマット。これを選んでおけばまず間違いない。EVAフォームマットはとにかくものすごくかさばるし、エアーマットはパンクしたらもう寝られない。
そこでウレタンとエアーの良いとこどりをしたのがインフレータブルマット。収納性も高く、なにより寝心地が抜群。 インフレータブルマットの性能面で特に注意しておきたいのは、厚み。ジュクスイマットは、厚さ35mmと十分な厚みを確保。四角い形状なので有効面積も大きく、寝返りも余裕。迷ったらこれを買っておけばオッケーよ。
・ジュクスイマット:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0202002
ジュクスイマットでも不満はほぼないんだけど、個人的にオススメなのはホシゾラハイブリッドマット。ある程度テントで寝ていると気づくんだけど、足の部分ってそこまで快適じゃなくても大丈夫なのよね。極端な例だけど、登山系のマットなんかは頭からお尻までしかないし。
そこで、頭と胴体部分はインフレータブルマットで、足部分だけエアーマットにしたのが、ホシゾラハイブリッドマット。形状もマミー型にすることで大幅に軽量化とコンパクト収納を実現。エアー部分を切り離して、チェアクッションにすることもできるすぐれもの。 キャンプ回数が増えるごとに良さがわかる、非常に秀逸なマットなので、ほんとオススメ。
・ホシゾラハイブリッドマット:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0202003
2.ペグハンマーやグランドシートなど、テントを活用するための必須アイテム
テント・シュラフ。マットがあれば最低限はなんとかなるけど、それらを活用するためにはペグハンマーやグランドシートなどのアイテムを揃えておきたい。そうしたテントの能力を100%活用するための必須アイテムを解説していくよ。
①ペグはサイトの地面に合わせて選ぼう
テントを設営する際に必要なのがペグ。昔のテントは実用に耐えるかギリギリって感じのヘナヘナなアルミ棒が同梱されてたけど、ワンティピーやマエヒロには結構使えるアルミVペグが付属してる。芝生サイトなんかは付属のVペグで全然問題ないけど、キャンプサイトによって地面の質はかなり違うのでできればしっかりとしたペグを購入しておきたい。
ペグの材質は、アルミ、鉄。チタンが主流なんだけど、デイトナアウトドアから登場したアルミ鍛造ペグはこれまでにないアルミ鍛造材。アルミペグというと強度的に一歩譲る部分があったけど、鍛造にすることで高強度を達成。一言でいうと軽くて強いペグ。さらにペグ自体の断面形状を広くボリューミーな形状にすることで、柔らかい地面でも抜けにくく、硬い地面にも負けない万能ペグに仕上げられてるよ。長さは200mと300mmの2種類あるので、テントのサイズや地面に合わせて選択しておこう。
・アルミ鍛造ペグ:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0104001
②重くてかさばるペグハンマーはなるべくコンパクトにしたい
ペグを地面に打ち込むためにはペグハンマーが必要。ペグを打ち込むだけの力があるハンマーならなんでも良いといいたいところだけど、ハンマーってかなりかさばるんですよね。 そこでi(アイ)ペグハンマー。iってついてるけど、IT的な要素は別にない。じゃあなにがiかっていうと形状がT型じゃなくてI型。
ハンマーってT型形状に、丸断面の打撃部分がついてるので、パッキングでデッドスペースを生み出しがちなのよ。I型にすることで、パッキングのストレスを解決。打撃力がT型よりも劣りそうなものだけど、実際に打ち込んでみると全然不足を感じない。 グリップ部分は名栗加工されたブナ材やウォールナット材を採用しているので、ギアとしての所有欲も満たしてくれる。
・i(アイ)ペグハンマー NAGURI Steel BK:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0105001
・i(アイ)ペグハンマー NAGURI BR-SUS:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0105002
③快適な睡眠には枕が超重要
寝る時の姿勢って安眠に大きな影響を与えるので、枕は必須。昔は「わざわざ枕なんてもってかないよ」とか思ってカバンとか着替えを枕にしてみたこともあったけど、デコボコが気になって全然寝付けなかった。
枕については、エアーで膨らます方式一択。中でもそら豆みたいな形状のタイプが個人的に一番寝心地が良いと思う。
デイトナアウトドアのエアピロー+もそら豆型。コンパクト収納なので、マット収納袋の隙間に入れておけば忘れることもなく安心。あと、ジュクスイマットやホシゾラハイブリッドマットに接続できるのが便利。寝ているとき、ふとした拍子に枕がどっかいくと探すのが大変なのよ。
・エアピロープラス:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0203002
④グランドシートは結露防止や設営撤収にも役立つ万能シート
グランドシートというのは、テントの寝室部分に敷く防水シート。テントインナーって下側は防水加工がされているのがほとんどなので、グランドシートがなくても最低限なんとかはなる。でも、グランドシート一枚あるだけで、けた違いにキャンプが楽になるのよ。 まずは設営時。最初にグランドシートを広げて、その上に展開前のテントや各荷物を置く事で、ギアを地面で汚さずに設営できる。撤収時も同様で、グランドシートを最後まで広げておくことで、ギアをたたむ場所ができる。
さらに、就寝時の結露にたいしても有効。防水素材なので、地面からの水蒸気上昇を抑制して、結露を軽減してくれる。 あるとないでは、快適性が段違いなので可能な限り持っておきたい。グランドシートを選ぶときって、フライからはみ出さないようにとか、サイズ的な条件が記事しいんだけど、マエヒロドームやワンティピーなら専用グランドシートがラインナップされてるので、これを買っておけば間違いなし。2枚買えば前室もカバーできるので、前室でゴロゴロすることもできるよ。
・マエヒロドーム用グランドシート210×120|neGla https://outdoor.daytona.co.jp/products/0106002
・グランドシート One ティピー用|neGla https://outdoor.daytona.co.jp/products/0106004-1
3.チェアやテーブル、ランタンなどテント関連以外でのキャンプ必須アイテム
ソロキャンプを楽しむための基本的なアイテムを解説していくよ。あくまで基本となるアイテムなので、焚き火や調理を楽しみたい場合は、そうしたギアも増やしていこう。キャンプ場でどう過ごすかは、自分次第だからね。
①夜を彩るランタンは、メインランタンとテント内用の2つ用意しておこう
キャンプで使用するランタンは、夕食などテント外を照らしてくれる「メインランタン」と、テント内を照らす小型ランタンが必要。 ランタンにはいくつか種類があって、主要なのはLEDランタンにCB缶などを利用するガスランタン、オイルランタン、ガソリンランタンなど。扱いが楽で虫も集まりにくいLEDランタンが最初の一台としてはオススメ。ランタンの色も雰囲気づくりに大きな影響があるので、色温度が低い方が映えるよ。
逆に、色温度が高いと青白い光になるので、キャンプっぽさはやや弱まるかも。 明るさについては、メインランタンであれば1000ルーメンくらいが目安。ただ、ランタンの設置位置やランタン自体の照射方向によっても、使い勝手は変わってくるので、「明るいけどみづらい」というパターンも。できればランタンから下方向や斜め下方向に照射するようにタイプが使いやすいよ。 テント内で使用するランタンについては、テントに吊るす都合上なるべく軽量なものがオススメ。光量は弱くても全然大丈夫。
おすすめ
・ジェントス EX236D
②日没後の移動には、ヘッドランプがマスト
夜になってから、トイレなどに移動する際に必要なのがヘッドランプ。サブランタンとしても便利だし、木の根に足を取られたりすると本当に危険なので、キャンプ泊の必須アイテム。 ヘッドランプについても相当な種類があるけど、コンパクトなもので十分。照射範囲が広いものの方が、狭い範囲をスポット的に照らすものよりも使いやすいよ。
おすすめ
・モンベル コンパクトマルチランプ
・ペツル ティカ
③チェアの座り心地は、快適なキャンプの成功に直結する重要ポイント
キャンプチェアには、木製フレームやベンチタイプなど非常に多数のアイテムが存在するけど、ソロキャンプならコンパクトアウトドアチェアMILを買っておけばまず大丈夫。キャンプチェアの主流であるハンモック的構造で、座り心地と収納性を両立させた一品。このタイプのチェアは組み立てにコツが必要なことも多いけど、シート座面部分にフレームを差し込みやすいよう引っ張りループが設けられるてるので、組み立ての難易度は低め。また収納袋は側面のパルステープに装着することで小物ポケットとしてそのまま活用できるなど、各部までこだわった作りこみが心地良い。
・コンパクトアウトドアチェアMIL:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0402004
キャンプサイトから少し足を伸ばして景色を楽しむなら、コンパクトなポータブルチェアも持っておくと便利。500mlペットボトルより軽いので、持ち歩きも楽々。コンパクトながら耐荷重100kgなのも嬉しい。草むらなどにそのまま座るとマダニが怖いので、散策時にもぜひ携行しておきたい。
・ポータブルチェア:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0402001
④食事や飲み物を楽しむためにはテーブルにこだわりたい
キャンプサイトによっては、テーブルが設けられている場合もあるけど、ほとんどのサイトではテーブルが必須。なにしろキャンプ場では、平らな面がほとんどないので、テーブルがないとコップを置くのにも苦労してしまうのよ。 テーブル選択のポイントとしては、チェアの高さに合わせることと、天面面積。高さについては慣れでなんとかなることもあるけど、面積は非常に重要。あまり面積が小さすぎると、お皿を置くスペースにも苦労することになったりするんですよ。 個人的にオススメなのは、コンパクトアルミテーブル+。
天面面積は400mm×340mm と十分な大きさ。特に便利なのがテーブル下のメッシュバスケット。調味料や食材などがテーブルのまわりに散乱することなく収納できる。細かいものを地べたに置くと、失くしたり風で飛んでったりするので、メッシュバスケットの存在は見た目以上に便利よ。
・コンパクトアルミテーブル+:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0401005
・コンパクトアルミテーブル;https://outdoor.daytona.co.jp/products/0401001
高さにこだわるなら、フラットアルミテーブル。三段階の高さ調節が可能なので、ハイスタイルから地べたスタイルまで対応可能。また、その名の通り平たく収納できるので、パッキングも凄く楽。天面面積は470mm×285mmとゆとりのある広さ。フラットテーブル同士を連結することもできるので、まずは一脚購入しておいて、テーブル面積を拡大したくなったら追加購入すれば、グループキャンプやファミリーキャンプにも対応できるよ。
・フラットアルミテーブル:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0401002
⑤バーナー選びはCB缶かOD缶からお好みで
キャンプ調理の主役になるバーナー。いわゆるカセットガスを使用するCB缶と、登山用のOD缶を使用するものから選ぼう。個人的には入手が用意なCB缶がオススメだけど、OD缶の耐寒性脳とコンパクトさもおおきな魅力。また、CB缶やOD缶を利用したランタンやヒーターもあるので、そうしたギア展開も非常に楽しい。
おすすめ
・イワタニ ジュニアバーナー
・SOTO シングルバーナー
・イワタニ プリムスウルトラバーナー
⑥クッカー選びは作りたい料理に合わせて
クッカーについては、どんな料理を作りたいかでだいぶ変わってくる。メスティンは便利だし、最近はやりのグリルパンは使い勝手だけじゃなく映えにも優れたアイテムだけど、作りたい料理に適さないと活躍できないので、最終的には好み次第。そんな中でも買って間違いないのがケトル。カップ麺を作るにも、コーヒーやカップスープを作るにもお湯がないと始まらないからね。 ただ、ケトルをはじめとしたクッカーは円筒形のものが多いけど、パッキングでデッドスペースが生まれやすいのよね。そこでスクエア形状のケトル。まだ開発中だけど、見ての通りはパッキング性能も高く、450ccと十分な容量でソロキャンプでも便利そう。
・スクエアケトル:https://outdoor.daytona.co.jp/products/0501004
⑦割り箸&プラフォークでも良いけど、キャンプなので食器にもこだわりたい
箸やカトラリー(フォーク、スプーン、ナイフ等)は、実用性だけ考えると割りばしやプラ食器でも用は足りるし、なんなら家で使ってるものをそのまま持って行っても問題はない。問題はないけれど、せっかくのキャンプだからもう少し気持ちの盛り上がるものを用意したいのが人情。ただ、食器の材質や形状ってものすごく重要で、好みの影響も大きいので、ベストチョイスというのは言いづらい。好み次第。 材質は、金属でいえばステンレスやチタンが主流。さらに木製やプラ製なども各々に特長とメリットあり。味わいにも影響するので、好みに合わせた逸品を見つけ出そう。
おすすめ
・キャンプテンスタッグ チタンFDシリーズ
⑧常備薬やいざという時の救急用品をお忘れなく
頭痛薬や花粉症の薬など、気持ちよく過ごすためにも常備薬は持参しておこう。また、ちょっとした指先の怪我などでも結構なストレスになるので、出来れば絆創膏や消毒薬は持参しておきたい。ハイドロコロイド系の絆創膏なら、痛みも感じづらいのですごく便利よ。また、使わなければそれにこしたことはないけど、ポイズンリムーバーなども持っておくと安心。
4.防寒着や雨具など、服装まわりは快適さに直結
キャンプ場、特に山では想像以上に気温が下がるので防寒着は少しおおげさなくらい暖かいものを用意しておこう。また、突然の雨で濡れてしまう可能性も。着替えや防寒着、雨具など、しっかりと準備をしておこう。
①インナーはメリノウールがオススメ
冬の肌着といえば、吸湿発熱系肌着が人気だけど、キャンプの場合はできるだけ避けておきたい。と、いうのも汗に反応して発熱する構造なので、発熱からの汗冷えが怖いから。そこでお勧めしたいのがメリノウール。吸湿発熱系肌着にくらべて透湿性が高いので、汗を体に残さない。さらに防臭性や保温性も高いので、体を快適に保ってくれるよ。 肌着、つまりベースレイヤーでは快適性を重要視して、その上に着るミドルレイヤーにインナーダウンやブロックフリースを選ぶことで保温性を向上させよう。レイヤーごとに役割のはっきりとした高機能なものを選ぶことで、温度調節も容易になるよ。
おすすめ
・モンベル スーパーメリノウール
・パタゴニア キャプリーン
②防水性能のある防寒着が一着あれば雨具代わりにもなって便利
夜の冷え込みに対応するための防寒着と雨具は、キャンプのマストアイテム。雨具と防寒着を別々で持っていくと荷物が増えるので、「防水性能のある防寒具」もしくは「防寒性能のある雨具」を持っていくと非常に便利。アウトドアアウターの中でも非常に高い評価をうけるナンガオーロラダウンジャケットなら、760FPのスパニッシュダックダウンにより非常に高い防寒性能と軽さを両立。
さらに同社のシュラフでも使用される防水性能20000mmを誇るオーロラテックス使用により、並の雨具を超える防水性能を実現。キャンプに限らずアウトドアシーンでの定番モデルだけに、その実力は折り紙付き。 防寒アウターは、寒くて寝られない時にシュラフの保温効果を高めるのにも使ったり、なにかと重宝するよ。
・NANGA|オーロラダウンジャケット :https://outdoor.daytona.co.jp/products/0601001
③着替えとタオルで気持ちの良いキャンプを
近場に温泉や風呂があればぜひ着替えたいし、雨や汚れ対策も考えて1日分以上の着替えを確保しておこう。夏の海キャンプなどであれば、厚さに対応できるように薄物や、秋の山キャンプであれば防寒性能の高い物など、着ている服と上手に組み合わせることのできるものを選びたい。 着替えと同時に持っておきたいのがタオル。普通のタオルも何かと役に立つけど、速乾タオルを一枚持っておくとさらに便利。使用用途としては、洗った食器の水分を取ったり、撤収時にテントの結露を拭き取ったり。特にテントは水気が残った状態で収納してそのまま放置すると、最悪カビが生えたりするので水分除去はくれぐれもお忘れなく。
5.ソロキャンプを快適にしてくれる便利アイテム
これまでのアイテムでキャンプを十分に楽しむことができるけど、サイトや気候によっては虫除けが必要だったり、ソロキャンプでの過ごし方を支えてくれるアイテムなど、あると便利なものをいくつか紹介してくよ。
①虫がどれくらいいるかはサイト次第。虫よけを用意しておいて損はなし
キャンプの敷居を上げる一番の要因は虫じゃないかな。虫が活性化する気温というのもあるけど、実際のところ地形や環境要因でも変わるし、場合によっては「駐車場は虫が多いけどサイトは全然いない」なんて場合も。ただ、予想が出来ないので予防のためにも虫よけは持参しておこう。 注意しておきたいのは「殺虫剤」と「忌避剤」の違い。やっつけるのが殺虫剤で、虫を近寄らせないのが忌避剤。忌避剤ならアース サラテクトやパワー森林香が定番。蚊だけでなくアブやマダニに対応するものを選んでおこう。地面に噴射するバリア系スプレーを使用する際は、事前に管理人に使用可否を確認しておいてね。
②ランタンスタンドはランタンの力を引き上げてくれる
ランタンをテーブルに置くよりも、ランタンスタンドに吊るすことで眩しさを抑えつつテーブルが見やすくなるよ。昔は余り選択肢がなかったけど、今ではソロキャンプで使いやすい軽量コンパクトなタイプもたくさん登場している。フラットアルミテーブルやコンパクトアルミテーブルなら、足がしっかりしているのでテーブル固定タイプでもばっちり活用できるよ。
③ラジオやお気に入りの本を持っていこう
ソロキャンプでは、ゆったりとした時間をどう過ごすかが大事。そこでお勧めなのがラジオや本。お気に入りの本を一冊持っていけば、都会では味わうことのできない贅沢な時間を過ごすことができるよ。あと、ラジオも凄く良い。特にSDカードなどを挿入できるデジタルオーディオプレイヤー機能を持つタイプなら、お気に入りの音楽を楽しんだり、なんとなくラジオをつけっぱなしにしたりと、楽しみ方が広がるよ。
④カメラと三脚があれば、星空撮影も楽しめる
本屋ラジオと同様、ソロキャンプを楽しむためにカメラや三脚もオススメ。三脚があればキャンプシーンでの撮影もはかどるし、なんといっても星空撮影を楽しむこともできるのが大きい。高級なカメラじゃなくても、十分以上に楽しむことができるよ。
6.目的地の選び方と事前に調べておきたいこと
キャンプ道具を揃えたら目的地を考えよう。海のそばや川のそば、林の中などキャンプ場ごとにさまざまな景色を楽しむことができるので、調べてるだけで楽しくなってくるよ。そうしたキャンプ場選びや、事前に調べておきたいポイントについて解説するよ。
①キャンプ場選びは景色だけじゃなく最低気温も重要
キャンプ場には、林間、海、湖、渓流などさまざまなシチュエーションが存在するよね。あと、高原や富士山の見えるキャンプ場なんてのも人気。基本的には好みのキャンプ場を選べば良いんだけど、初めてのソロキャンプであれば、海や標高のあまり高くない地域がオススメ。というのも標高が上がると単純に寒くなるので、その分防寒対策が必要になるのよね。山奥であれば平地より10℃以上寒くなるなんてこともザラにあるよ。 今住んでいる地域と同じくらいの標高であれば、防寒装備の選び方も簡単だし、初めてのキャンプにはオススメ。海のそばも同じ理由で標高が低くて準備が楽。ただ、海が近い場所では風が強いこともあるので、地域によっては要注意。
②事前に周辺施設を調べておこう
キャンプに出発してしまうと、意外とゆっくり周辺を調べたりできないんですよ。なので事前にしっかりと周辺施設を検索しておくと、キャンプ当日を無駄なく楽しむことができるよ。 確実に調べておきたいポイントは、「ランチのポイント」、「買い出しできるスーパー」、「周辺温泉の有無」あたり。同時に、定休日と営業時間もチェックしておいてね。車やバイクでの移動であれば、ガソリンスタンドも要チェック。田舎だと土日休みのスタンドもあるので、ご注意を。 ゆとりがあれば、道中での絶景ポイントや観光施設も調べておくと、休憩ついでに観光もできて旅上手って感じ。
7.安全や防犯について
残念ながらキャンプ場での盗難被害は年々増えてる。世知辛いけど、盗難対策は行っておこう。基本的な対策としては、「サイトから離れる時はチェアやテーブルを出しっぱなしにせずに、テントにしまう」こと。さらに、テントのファスナーに簡易なものでかまわないので錠前を付けておくのも効果的。ストロンガーケーブルロックのような軽量で長いワイヤーロックがあれば盗難対策にも役立つよ。万が一に備えて、防犯ブザーも効果的。特にソロキャンプでは携帯しておきたい。 人気が高く人の多いキャンプ場では盗難被害も多いので、管理人が常駐していて関係ない人が入場しづらいキャンプ場を選ぶというのもアリ。例えば静岡県の竜洋海洋公園オートキャンプ場は管理人が24時間常駐で見回りも行ってくれるので、ソロキャンプでも安心。
・ストロンガーケーブルロック:https://www.daytona.co.jp/products/series-S13417-genre