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キャンプ用品に最適なアルミ合金の使い分け【アルミ合金】

2025.06.20(最終更新日:2025.06.25)

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こんにちは、デイトナアウトドア開発担当の森山です。
テント、チェアなどのアウトドアギアのフレームには、一般的に軽量で高強度な「アルミ合金」が使用されています。

DAYTONA OUTDOORSでは、製品の用途に合わせて最適な「アルミ合金」を選んでいます。この記事では、それぞれのアルミ合金の特徴と、どのように使い分けているのかをご紹介します。

アルミ合金にはどんな種類があるの?

「アルミ合金」は、キャンプギアにおいてテントやチェア、テーブルなどのフレームに使用される軽量かつ頑丈な金属素材です。「A7075」のように、A(アルミニウム)と数字4桁の表記で分類され、数字の違いで性質がことなります。
数字の4桁は、含まれる合金元素を表しているんですよ。
たとえば「A6000番台」は、アルミニウムにマグネシウムやケイ素を加えたもので、加工性が高く、耐食性にも優れています。

一方、「A7000番台」は、亜鉛やマグネシウムを主成分とする高強度なアルミ合金です。
 中でも銅を含む一部の合金(例:A7075)は、航空機にも使用されるほどの強度を持ち、一般に「超々ジュラルミン」と呼ばれています。

※比較対象として「鉄」もありますが、同等の強度・剛性を保ちながら軽量であることから、DAYTONA OUTDOORSではアルミフレームを採用しています。

強度と粘り、軽量性を併せ持つ「アルミ合金A7001」

「A7001」は、しなやかさと軽さを兼ね備えたアルミ合金です。
加工性にも優れ、薄く形成できるため、同等の強度を保ちながら他の合金よりも軽量で、持ち運びに適しています。
そのため、テントポールに最適な素材とされています。

テントって常に外にあるものですし、形状が変化しますよね?
つまり、張り方や風の影響などで形状が日々微妙に変化してしまいます。

そのため、荷重や衝撃が想定外の箇所に集中するため、強度が高くても靭性(粘り)が低い素材ではポールがパキッと割れてしまう可能性があります。

その点「A7001」が持つ適度なしなやかさと粘り強さを持ち、風を受け流しながら耐久性を維持することができています。

強度を求めた「超超ジェラルミンA7075」

「超超ジェラルミンA7075」は、非常に高い強度と剛性を持つ「アルミ合金」で、強い負荷がかかるチェアやテーブルのフレームに使用されます。一般的には、航空機やロードバイクフレームに使用されるほどの強度を持ちます。

銅を含むことで、T6処理(※2)と呼ばれる熱処理を施すことができ、さらに硬くすることができます。鉄に匹敵する剛性を持ちながら、アルミならではの軽量性も併せ持つことが特長です。

(※2)T6処理とは、アルミ合金に施す熱処理の一種で、溶体化処理+人工時効硬化の工程を経て、強度や硬度を高める方法です。

素材+aで、便利を追求した形状を

DAYTONA OUTDOORSでは、素材はもちろん、製品の形状にもキャンプツーリングをする方に向けたこだわりがあります。

キャンプ場に到着すると、まずはチェアやテーブルを出して、シートバッグ(荷物)を置きますよね。

DAYTONA OUTDOORSのチェア収納袋には、カラビナやパルステープを付けています。ですので、バイクに外付けしやすいのはもちろん、ご自身が設置しやすい場所に固定できる形状だと思います。

また、チェアを広げている間は、収納袋はチェアに付けられるようになっています。このような細かなこだわりが、散らかりがちなキャンプツーリングの味方になってくれるはずです!

素材を通じて伝えるDAYTONA OUTDOORSが目指す世界

DAYTONA OUTDOORSでは、どの商品にも根本に「軽量コンパクト」であることを大切にしています。製品ごとに「アルミ合金」を使い分けることで、何よりも軽量化と強度の両立にこだわりました。

荷物の負担を気にしない中で、実際のキャンプでは妥協せずご自身のアウトドアスタイルを堪能して欲しい。

そんな私たちの開発への想いを、「A7001」や「超超ジェラルミンA7075」は商品へと反映してくれたと感じています。

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